アゲハ蝶は短くて儚い命と言われています。

短い中で色々なことをして一生懸命生きるアゲハ蝶。

そんなアゲハ蝶の一生とはいったいどのようなものなのでしょうか?

アゲハチョウ 成虫 飼い方

アゲハチョウの孵化

アゲハ蝶の母親は、幼虫が食べられる葉っぱを探して卵を産み付けます。

幼虫は自分の生まれた葉っぱの種類以外のものは食べることは出来ません

なので、母親は同じ場所に卵をたくさん産むのではなく、少しずつ離れた場所に1粒ずつ産むのです。

卵は1ミリくらいの大きさで、産卵から3~5日で孵化します。

アゲハ蝶は一度の産卵で50個から200個もの卵を産みます。

しかし、その中で無事に成虫になれるのはほんの一握りだと言われています。

アゲハ蝶の幼虫

アゲハ蝶の幼虫は、1齢幼虫から脱皮を重ねるごとに2齢幼虫、3齢幼虫と成長し、最終的には5齢幼虫から前蛹、そして(さなぎ)になります。

最初は黒い幼虫ですが、脱皮をすると白い模様が混ざってきて鳥の糞にようになります。

これは外敵から身を守るためです。

さらに脱皮を重ねていくと黄緑色になるのですが、さすがに大きすぎて鳥の糞には見えなくなるので、身体に黒い模様がついて大きな目のようになり、敵を近寄らせないようにします。

およそ1ヶ月脱皮を繰り返したアゲハ蝶の幼虫は、やがて蛹になり、2週間ほどで羽化します。

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アゲハ蝶の成虫

羽化した一握りのアゲハ蝶は、2週間ほどしか生きることが出来ません。

この2週間の間に交尾をして産卵場所を求め飛び回り、すぐに産卵しなければなりません

産卵から羽化まで約2ヶ月、短くて儚い命ですが綺麗な羽の色や幼虫の可愛らしい姿から、多くのアゲハ蝶ファンに愛されています。

しかし、環境汚染や温暖化、森林の伐採や放置によってアゲハ蝶の居場所や食草がどんどん少なくなっている今、アゲハ蝶は減少傾向がみられています。

アゲハ蝶を観察したいと思って幼虫から育てた場合は、成虫になったら外に放してあげましょうね!

まとめ

今回はアゲハ蝶の一生についてまとめました。

1週間で孵化し、1ヶ月で蛹になり、2週間で羽化するアゲハ蝶はそこからわずか2週間しか生きることが出来ません。

短い命で一生懸命子孫を残そうとする姿は美しい以外の何物でもありませんね。

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