アゲハ蝶はいま減少傾向にあると言われています。
そういわれてみたら、自分が幼かった時よりも見なくなりましたね。
では、アゲハ蝶が減少している原因は何なのでしょうか?
自然環境問題
人間のライフスタイルが年々変わっていき便利になっていくにつれ、昆虫や動物は生存しにくくなっています。
アゲハ蝶が生存していた森林は、人間の手によって道路やダム、農業地や工業地帯、宅地など様々なものが次から次へと建設されていきます。
また、昔は木や落ち葉を薪や肥料、燃料にしてきましたが、今はそれに代わって石油や化学肥料が利用されるようになりました。
そのため、森の手入れをすることが少なくなっているのです。
農薬問題
植物などにつく害虫を駆除するために散布される農薬ですが、水に溶けやすいために流れてしまったり、害虫以外の生物の影響があると言われています。
また、虫がつかないようにする防除剤などもアゲハ蝶の減少の理由の一つなのです。
その他の問題
その他にも、アゲハ蝶の過度の採集や、地球温暖化による気候の変化も原因の一つとなっています。
気候が変化すると植物も減少します。
それに伴ってアゲハ蝶が食べるものも減り、敵にも襲われやすくなります。
また、外来植物が広がって日本の植物が追いやられていたり、外来生物に食べられてしまうこともあるのです。
植物が減るとそれだけアゲハ蝶が産卵をする場所がなくなります。
それだけではなく、幼虫はたくさんの葉っぱを食べるので、食べるものがなくなって成虫になる前に餓死してしまうのです。
“ここにはこのアゲハ蝶がいる!”と知られている場所ではとくに捕獲する人が増えるため、見ることが出来なくなってしまうのです。
アゲハ蝶は羽化してから2週間しか生きることが出来ません。
たとえ夏休みの自由研究で観察したとしても、羽化したら外に放してあげるようにしましょう。
まとめ
今回はアゲハ蝶の減少の理由についてまとめました。
アゲハ蝶は美しい姿をしているため、捕獲したいと思う人が増えてきています。
しかしわずかな寿命で産卵を終えなければいけないアゲハ蝶を捕獲してしまうとそれだけ数が減っていきます。
この先ずっと美しいアゲハ蝶の姿を見るためにも、人間が気を付けていかなければなりませんね。