今回は、アゲハチョウが羽化するまでの幼虫から蛹を飼育する方法について紹介します。
幼虫の時期は、よく食べるので毎日新鮮な植物を入れてあげましょう。
蛹の時期に落下したら、ティッシュなどに乗せてあげるだけでOK
幼虫は、蛹が体の中で出来あがるまでは、餌もまったく食べなくなって動かなくなります。
このときは、いっさい触らずにしておくことも大切です。
アゲハチョウの幼虫の飼育方法
アゲハチョウはミカンの仲間である植物の葉っぱを食べます。
葉っぱは、枝を切り離すとすぐにしおれてきてしまうので、水をいれたビンなどに挿し木をすると水の中に幼虫が落ちてしまう心配もあります。
なので、水を含ませた脱脂綿で枝の根本をくるんで袋やラップで包みましょう。
また、虫カゴなどで飼育すると、風通しがいいことから植物がしおれて枯れてくるのが早いです。
アゲハチョウの幼虫を飼育する場合は、プラスチックケースなどにしましょう。
まず、アゲハチョウは日差しが強すぎてしまうと体温が上昇して命に関わるので、板などで適度な日陰をつくってあげます。
アゲハチョウの幼虫は何度か脱皮を繰り返して5齢幼虫になります。
5齢幼虫が最終形です。
とにかく、幼虫はよく食べます。
毎日新鮮な植物を差し入れてあげましょう。
そして、餌がしっかりあるのにケースによじ登って動かなくなってきたら、蛹になる準備が始まったと思ってもいいようです。
アゲハチョウの蛹の飼育方法
ケースの上によじ登ってから丸一日経過すると、今度は脱皮を始めて蛹になります。
その辺りに枝や割り箸を立てても、そこで蛹になることはほとんどなく、ケースの壁や蓋の裏側にくっついて蛹になります。
こうなった場合は、羽化してアゲハチョウになっても、つかまるところがなくて落下したり、羽化してすぐのくしゃくしゃの翅を伸ばすことができなくなります。
なので、足場として不敷布やティッシュなどを両面テープで張り付けておいてあげます。
もし、ぶら下がっている状態でお尻が外れているようなら、両面テープで固定してあげましょう。
ただ、それでも落ちてしまったら、ティッシュを敷いてその上で羽化させることも大丈夫です。
蛹は羽化直前になると、蛹が黒くなってきます。
このときによく見ると、アゲハチョウの翅や羽の模様などを確認できれば、もうすぐ羽化が始まる兆候です。
まとめ
幼虫のときは、蛹にはまだ早いのに蓋の裏側に登って動かなくなることもありますが、新しい植物を入れて、またムシャムシャ食べ始めたら、まだ蛹にはならないと思ってもいいかもしれません。