アゲハチョウを観察する人はたくさんいますが、繁殖についてどれくらいのことを知っているでしょうか?
今回はあまり目に見えないアゲハチョウの繁殖についてまとめました!
交尾中のアゲハチョウです。 pic.twitter.com/X4AKv6vIB5
— えすに月水土はツイッター見ない (@ssorcc) 2016年4月18日
アゲハチョウの交尾
ほとんどのアゲハチョウは、オスが先に羽化し、メスの羽化を待ちます。
そして、メスが羽化したところを狙って交尾に至るのです。
オスのアゲハチョウは羽化してすぐは子供をつくる体ではありません。
3日~5日かけて十分に飛び回って性成熟を迎えます。
オスはメスのアゲハチョウを見つけるとひたすら猛アタックをかけ、交尾をします。
交尾が終わるとメスは産卵する場所を探して飛び回り始めます。
ちなみに、オスは何度も交尾をするのに対し、メスは一生に一度しか交尾をしません。
一度交尾をしたメスはオスが近寄ってくるをそれを拒否するかのように腹部を上に向けるのです。
アゲハチョウの産卵
交尾を終えたメスは、幼虫が食べられる葉を探して飛び回り、見つけるとそこに羽ばたきながらとまって産卵をします。
腹部を曲げると1粒出て、また飛び、また1つ、また1つと少しずつ離れた場所に卵を産み付けていきます。
これは、生まれた幼虫が餌を巡って争わないようにと考えられていると言われています。
アゲハチョウは葉を食べることはしませんが、足先にある感覚器官で幼虫が食べることが出来るものか判断しています。
卵は産卵からおよそ5日ほどで孵化します。
アゲハチョウの寿命
アゲハチョウが産卵をする数はなんと50個から200個。
しかし、その中でも無事に羽化できるものはわずか一握りだけと言われています。
これは小鳥などの外敵にたべられてしまったり、寄生虫にやられてしまったり、無精卵であるものが多いためです。
成虫になったアゲハチョウは2週間ほどしか生きることが出来ませんが、その間に子孫を残そうと必死に活動するのです。
室内で幼虫を飼育する場合は外敵が少ないので半数以上が羽化することが出来ます。
まとめ
今回はアゲハチョウの繁殖についてまとめました!
オスはメスを見つけると何度でも交尾をするのに対し、メスは一度しか許しません。
2週間の命で頑張って美しい姿で人を楽しませながら一生懸命生きていることが分かりましたね!