アゲハ蝶はキレイで、蛾は気持ち悪い…そんなイメージがありますね。
日本ではアゲハ蝶と蛾を分けていますが、全て同じとしている国もあります。
では、アゲハ蝶と蛾の違いとはいったい何なのでしょうか?
幼虫の違い
アゲハ蝶と蛾の幼虫を見分ける方法はほぼないに等しいです。
よく言われているのは、蝶を覚えればそれ以外が蛾!ですが、アゲハ蝶を覚えるのも結構種類があるので大変です。
桜の木など、同じ場所に大量に発生するのは蛾の幼虫です。
アゲハ蝶は食草がなくなってしまわないように、少しずつ離れた場所に産卵する傾向があります。
また、5センチ以上あるものはほとんどが蛾なのですが、やはりアゲハ蝶の中でも大きなものもいれば同じところでたくさん孵化することもあるので、絶対にこれ!というものは今のところはないのです。
ただし、アゲハ蝶の幼虫は脱皮をして黄緑色になってくると威嚇のために赤や黄色の臭角というものを出します。
つついてみて臭角が出ればアゲハ蝶の幼虫だという事が分かります。
成虫の違い
アゲハ蝶と蛾の一番わかりやすい見分け方は触覚です。
アゲハ蝶は触覚の先端が少し膨らんでおり、これをこん棒状というように呼びます。
それに比べて蛾は触覚の先端が針のように細くなっていた李、オスは櫛のような、マスカラのような形になっています。
この先端で雌が近くにいるか探る、いわゆるセンサーのような働きをしているのです。
蛾は嫌われがちですが、5000種類以上もいる中で綺麗なものもいます。
シンジュツバメガなんかは、触覚こそ違えどアゲハ蝶と呼んでいいのではないかと思うくらい美しいです。
見分け方はあるの?
アゲハ蝶は260種類、蛾は5000種類以上に分類されています。
また、蝶も蛾も鱗翅目です。
アゲハ蝶は昼間に活動し、夜は寝ています。
蛾は主に夜、電気がついているところに集まる習性があります。
アゲハ蝶は羽を閉じて止まり、蛾は広げたまま止まります。
蛾は鱗粉がはがれやすくて粉っぽいと言われていますが、全てがこれに当てはまるわけではなく、もちろん例外もいます。
なので、昼に飛んでいるからと言ってアゲハ蝶だ!と思っても実際は蛾だったりするので、近寄って触覚を見て違いを見分けるしか方法はないと言えます。
まとめ
今回はアゲハ蝶と蛾の見分け方についてまとめました。
色々法則はあるのですが、全てがそこに当てはまるわけではないことが分かりましたね!
確実に見分けるには、触覚を見るしか方法はないのです。
蛾は毒を持っているものもいますので、むやみに近寄らないようにしましょう。