生き物は、外敵に襲われないように威嚇して自分の身を守る術を持っているものが多いです。
では、アゲハ蝶の仲間であるクロアゲハの幼虫も威嚇行動をするのでしょうか?
という事で今回は、クロアゲハの幼虫の威嚇についてまとめました!
クロアゲハの幼虫の威嚇
クロアゲハの幼虫は、つんつんと触られると怒って2本の角をだします。
この角のことを臭角といい、敵から身を守るために独特の臭い分泌物を放つのです。
近くで嗅げば鼻につく臭いをしますが、少し離れると人間にはさほど気にならない程度のにおいです。
大抵のアゲハ蝶は半透明の黄色い臭角を出すのですが、クロアゲハは赤い臭角を出すので妙に毒々しく、怒りのボルテージが最高潮だぞ!と言っているようにも感じ取れます。
最終齢の威嚇
アゲハ蝶は1齢幼虫から、2齢幼虫、3齢幼虫と脱皮を重ねていきます。
その中で最終齢になると今度は頭を振って威嚇するようになるのです。
実はこれは頭が大きすぎて、頭を振っているように見えるのですが、実際には背部を振っているのです。
“威嚇”といいますが、実際に見ていると『ゆーらゆーら』と、転がり落ちちゃうんじゃない!?というくらい思いっきり体を揺らすので何ともかわいらしいと話題になっています。
クロアゲハはどこにいる?
最終齢の威嚇を生で見てみたいと思った方は多いのではないでしょうか。
アゲハ蝶は餌となる食草さえ入れておけば育ってくれるので飼育しやすい生き物です。
クロアゲハは柑橘類の葉っぱに卵を産み付けますので、まずは柑橘類の木を探すと良いでしょう。
また、陽の当たらない場所に産む傾向がありますので、薄暗い場所を探してみます。
ナミアゲハも柑橘類の葉に卵を産みますので、100%クロアゲハとは限りませんし、卵や小さな幼虫のうちは見分けることもできません。
ハッキリ分かるのは4齢幼虫になって元気に動き回っているときにつついて臭角の色で確認することですが、あまりつつくと弱ってしまいますので気をつけましょう。
まとめ
今回はクロアゲハの幼虫の威嚇についてまとめました。
クロアゲハの幼虫は、成長段階によって2種類の威嚇をすることが分かりましたね!
ゆらゆらと揺れている姿はなかなか見ることが出来ないので、ぜひ幼虫のうちから育ててみてみましょう。