アゲハ蝶は、成虫になると見とれてしまうほどきれいな羽を持っていますが、幼虫の時にはそんな姿は想像できない程小さくて苦手な人も多いですよね。
今回はそんなアゲハ蝶の幼虫や、卵の孵化についてまとめました!
アゲハ蝶の卵
アゲハ蝶の卵は1ミリほどの大きさで、黄色っぽい色をしているものがほとんどです。
アゲハ蝶は幼虫が食べることが出来る葉っぱに卵を産み付けます。
たとえばクロアゲハやナミアゲハはレモンの木やユズの木、ミカンの木、グレープフルーツの木など柑橘類の葉っぱに、アオスジアゲハはクスノキ、モンキアゲハやカラスアゲハは山椒の葉や枝に卵を産みます。
さらにジャコウアゲハやギフチョウはう、ウマノスズクサ科の葉に卵を産みます。
このウマノスズクサにはアリストロキア酸という有毒物質が含まれているので、クロアゲハやアオスジアゲハなどの幼虫がこの葉を食べると毒にやられてしまいます。
なので、親のアゲハ蝶は脚先を使って自分の子供が食べることのできる葉っぱを探すのです。
アゲハ蝶の孵化
アゲハ蝶の卵は産卵から4~5日で孵化します。
最初は黄色っぽい色をしていますが、時間が経つにつれてどんどんオレンジ色に濃くなっていき、黒いまだら模様が出来てきます。これは幼虫が卵の中で透けて見えるようになるためです。
ただし、真っ黒になってしまった場合は寄生虫などにやられてしまっている可能性が高いです。
10日たっても孵化しなかったら諦めましょう。
産まれる準備が出来たら殻を破って出てきます。
少しずつ時間をかけて出てきた幼虫は、やがて自分が入っていた殻を食べてから葉っぱを食べ始めます。
アゲハ蝶の幼虫
アゲハ蝶の幼虫は、1齢幼虫から脱皮を繰り返して5齢幼虫まで大きくなります。
大きくなるにつれて姿かたちまで変わっていくので、観察しているととても面白いですよ。
さらに蛹になったらいったんドロドロに溶けて蝶の形へと生まれ変わります。
これを完全変態といいます。
まとめ
今回はアゲハ蝶の孵化や幼虫についてまとめました。
アゲハ蝶は脱皮をするたびに形が変わって色も変わって本当に面白いので、夏休みの少し前から観察し、自由研究にするにはぴったりの題材です。