アゲハチョウが成虫として飛び立つためには、卵から幼虫、幼虫から蛹へとなっていきます。
この蛹の中身ってどんなふうになっているか気になりますよね。
一説には、蛹の中はドロッとしたクリームのような中身といわれていますが、真相はどうなんでしょうか。
アゲハチョウの蛹の中身を作り替えているから中身はクリーム状態
アゲハチョウの中身は、それぞれの器官がいりまじって、作られたり壊されたりとクリームのような状態になっていようです。
そして、少しずつそれぞれの器官が合わさって、いよいよ成虫の体作りが始まっていきます。
アゲハチョウの蛹の中身はどうなっているの?
アゲハチョウが蛹の状態になっているときは、成虫になるために蛹の中身の中でいろんな部位を壊してみたり、作ってみたりしていて一見すると、クリームのような状態になっているようです。
蛹の中では、いろんな部分が柔らかくなっていて、壊されていく部分と、バラバラになった塊などが蛹の中に散っています。
壊されていく部分は、幼虫に存在した後ろにあった何本もの脚などです。
幼虫の時期は後ろに脚があっても、成虫になるとなくなりますよね。
ただ、蛹になったばかりでも、じっくり見てみるとすでに半透明の薄い翅も少しずつ出来上がっているのがわかります。
さらに、筋肉などもちゃんと存在しています。
そんなクリーム状になっていた中身も、羽化が近づいてくると、体がどんどん作られて、成虫になったときの翅の模様などが少しずつ蛹の上から確認できてきます。
蛹の中では成虫への準備が着々と始まっている
完全変態昆虫の蝶などは、幼虫の時期の体つきと、成虫の体つきではまったく違っていて、それぞれ別の生き物かと思うほど相違しています。
それでも、蛹は、成虫になるための準備期間になっていて、蛹は動かずにじっとその場にいても、しっかりとした作りでできている蛹の殻の中では、中身をいろいろ作り替えています。
アゲハチョウなどは、幼虫の時期にすでにとても小さな翅をすでに身に着けています。
この翅は蛹の時期に大きく膨らんできて少しずつ厚みを帯びて強くなっていきます。
蛹の中身は、成虫になるための準備が着々と始まっているわけです。
まとめ
以上です。
幼虫の時期は、モソモソと足を使って歩いているのに、成虫になると確かに後ろの方に脚はがないですよね。
脚は蛹の中で必要のないものとして壊されていたんですね。