アゲハチョウの幼虫は、きれいな緑色と思い込んでいる方も多いようですが、アゲハチョウの幼虫は、幼虫になりたての頃は、黒っぽい茶色の色をしています。
それが少しずつ濃くなっていき変化します。
目次
アゲハチョウの幼虫の体の色は黒っぽい茶色で鳥の糞のように見える
まだ2齢のうちの幼虫は、やや薄い茶色だったり少しまだら模様に色がついているものやらさまざまです。
成虫になるときれいな黒と白などのコントラストを見せてくれるナミアゲハや、真っ黒で神秘的なクロアゲハなども最初の幼虫の時期は、黒っぽい茶色の色でゴミかなにかと思ってつい見逃していくような色です。
齢が進むとそれぞれのアゲハチョウの種類によって特徴も出てきます。
ナミアゲハの幼虫
体の色は黒っぽい茶色の褐色系で背中に白い色が混じっていて褐色模様もあります。
体全体はイボのような突起物が目立ちます。
クロアゲハの幼虫
体の色は黒っぽい茶色の褐色で、背中の部分には、白いものが混じっていて褐色の模様がみえます。
尾端のほうには白い色が混じります。
この時期は、黒っぽい茶色の体が鳥の糞のようにも見えます。
オナガアゲハの幼虫
オナガアゲハは、全体的に黒褐色系の色をしています。
茶色よりもやや黒ずんで見えます。
白い色などは薄く見える程度しかありません。
カラスアゲハの幼虫
体の色は茶褐色から薄い緑色になります。
背中には白い色の模様がわかりますが、3齢の時期になると緑が強めに出て、4齢の時期になると色があいまいになるのが特徴です。
終齢になれば、緑が強くなりはじめて緑色に変化します。
ミヤマカラスアゲハの幼虫
ミヤマカラスアゲハは、黒っぽい薄い茶褐色から薄い緑になっていきます。
ミヤマカラスアゲハは、尾っぽの方に黄色い突起部分があります。
3齢なるとこの突起部分が目立ってきます。
ジャコウアゲハの幼虫
ジャコウアゲハは、幼虫になったばかりのときには薄い茶色部分と黒い部分があります。
4齢5齢と進んでくると、黒っぽい茶色がどんどん濃くなってきます。
さらに、白い色の部分も見えてくるようになります。
ジャコウアゲハは、色だけではなく、見た目もなかなか奇抜なスタイルです。
まとめ
まだ孵化したばかりの幼虫ははっきりとした見分けがつきにくく、どの種類のアゲハチョウかはなかなかわかりにくいようです。
あとは、2齢、3齢となっていく過程のなかで判断していくしかなさそうです。