飼育しているアゲハチョウの幼虫がとうとう蛹になる瞬間を迎えている時には、じっと動かないようになります。
しかし、人がその様子を観察しているとしてもすべての瞬間を見ているわけではないと思います。
幼虫が蛹になるまでに前蛹という形態になることを知っていますか?
これは、幼虫から脱皮するという過程だと言えばわかりやすいかと思います。
木などに体を固定して前蛹になるのですが、この時に落ちてしまうようなことは無いのでしょうか?
前蛹ってどんな状態?
アゲハチョウの前蛹というのは、とても短い時間のように感じますが、蛹になる前の大切な時間を過ごしているのです。
17時間くらいは前蛹と言われるのですが、幼虫のままで木などに糸で体を固定し、頭とお尻をくっつけている姿勢の状態を前蛹と呼ぶそうです。
そして、この後蛹へと変化していきます。
体の皮を脱いでいき、緑色の蛹の姿に変化するまでの時間なので、なかなか前蛹を見ることは出来ないかもしれないのですが、幼虫が背中を丸めていたら、少し観察してみてはどうでしょうか?
落ちたら触っても大丈夫なの?
この前蛹という状態は、自分の体を支えるために糸や頭、お尻をくっつけていますが、蛹になる時にはお尻と糸だけで自分の体を支えている姿勢になっています。
また、前蛹の状態でも本来の場所から落ちてしまうことがあるのです。
糸を上手にはることができなかったり、風に煽られてしまったりと理由は様々かもしれませんが、人が救うことも可能なのです。
落ちてしまったら、助からないと思ってしまうかもしれませんが、この状況であれば助けてあげることでアゲハチョウの成虫にすることができるのです。
と言っても、人の手で木に固定することは出来ないので、そっとティッシュなどの上に寝かせておきましょう。
そのまま脱皮してくれる可能性もあります。
心配ならば近くに枝などを置いても大丈夫かもしれません。
無理に木に乗せる必要はありません。
まとめ
前蛹の状態であれば、そこから十分に生きてくれる可能性があります。
しかし、救出したらあまり触ることはせず、そっとしておくことも忘れないでくださいね。