黒くて美しいクロアゲハとカラスアゲハですが、一見同じように見えるこの二つの生き物、違いはあるのでしょうか?
という事で今回は、クロアゲハとカラスアゲハの違いについてまとめました!
クロアゲハ
クロアゲハは主に柑橘類の葉に卵を産み付け、山間部や平野部に生息しています。
オスのクロアゲハは前翅に白い紋と呼ばれる模様があります。
メスのクロアゲハは白い紋がないかわりに、後翅にオレンジ色の紋があります。
幼虫の時は鶏の糞のような白黒の色をしていますが、5齢幼虫になると黄緑色の体に大きな目玉のような模様が入って敵を威嚇します。
触ると赤い臭角という角が出てきて、酸味のある臭いを放ち威嚇します。
また、体ごと左右に揺れて威嚇することもあります。
カラスアゲハ
カラスアゲハは山間部や平野部に生息しており、川辺で給水している姿が良くみられます。
カラスアゲハの翅の表面は、青や緑色でメタリックに輝いていて、見る人を魅了させます。
主に山椒の葉に卵を産み付け、羽化してすぐは黒っぽい色をしていますが脱皮をしていくうちに薄茶色や濁った緑色などに変わっていきますが、最終的にはクロアゲハと同じようにきれいな黄緑色になります。
触ると半透明の黄色い臭角を出し、臭いを放ちます。
クロアゲハとカラスアゲハの違い
クロアゲハがミカンやレモンの木など柑橘類の葉に卵を産み付けるのに対し、カラスアゲハは山椒やカラスザンショウの葉に卵を産みます。
幼虫のうちは見分けるのが難しいですが、臭角がクロアゲハは赤色、カラスアゲハは半透明の黄色になっていることで確実に見分けることが出来ます。
ただし、面白がって何度も臭角を出させてしまうとどちらも弱ってきて命を落としてしまうので遊び半分でつついて威嚇させるのはやめましょう。
成虫になったクロアゲハは黒い翅で、カラスアゲハは黒地に青や緑のメタリックな鱗粉がついています。
まとめ
今回はクロアゲハとカラスアゲハの違いについてまとめました!
クロアゲハもカラスアゲハも、パッと見ただけでは黒いのですが、光にあたってメタリックに輝いているのがカラスアゲハです。
卵や3齢幼虫くらいまでは見分けるのが難しいですが、5齢幼虫になると模様が変わってくるので、少し見分けやすくなります。