アゲハチョウは卵から何回もの脱皮を繰り返して美しい蝶になります。
アゲハチョウはその一生の間に多数の卵を産みますが、卵から孵化~蛹~羽化という一連の成長期間の途中で命を落とす幼虫も多いようで、成虫になる個体はほんの僅かです。
では、羽化するまでどれくらいの成長期間があるでしょうか?
アゲハチョウの変態の時期それぞれについて調べて見ました。
卵から羽化するまでの成長過程、期間とは?
アゲハチョウは秋口に産卵して蛹のまま越冬し、春先に羽化します。
・卵から孵化して第3齢虫になるまでは、個体差もありますが2~3週間ほどだそうです。
・その後青虫・第4齢虫・第5齢虫から前蛹状態を含むと2~3週間程度かかります。
・蛹から羽化するまでは、個人差がありますが大体10~13日、大体2週間位かかるそうです。
越冬した蛹の場合はもう少しかかるかもしれません。
アゲハチョウには羽化する時期によって春型・夏型・秋型がありますが、日照時間や天候・その土地の気候によっても羽化する時期は変化しています。
色や大きさ、翅の角度の違いなども生まれるようです。
春型と夏型の型がはっきりするのは温暖差・季節による寒暖差がある程度見れる場所です。
寒冷地方では季節型が現れないそうです。
羽化するのは本の僅かだけ
アゲハチョウは年に何回か繁殖のチャンスがあります。
多数の卵を産んでも羽化するのは難しいようです。
幼虫になる途中、前蛹から羽化するまでに失敗することもかなり多いようです。
その原因は幼虫の間に寄生虫に巣蔵れたり、体力不足で途中で体力が尽きてしまう。また、他の虫等に食べられてしまうこともあるそうです。
万が一、失敗している蛹を見つけたら、保護カップを作成して蛹をティッシュで支えておいて糸から落ちる事を防ぎましょう。
まとめ
アゲハチョウの孵化から羽化までの成長過程と成長期間についてまとめて来ました。
アゲハチョウが上手く羽化するのは大変難しい事でしょう。
しかし上手く羽化して飛び立つ姿は大変美しく、飼育家の心を躍らせるのでしょう。
何回も羽化に失敗したり亡くしたりすることがあっても、それは寿命なので自分を責めたりすることはありません。
飼育家の中には何度も失敗しても何回もチャレンジされる方もいらっしゃいます。
美しいアゲハチョウが飛び立つ姿を見れるなんて贅沢な事ですね。