庭に卵を産んだアゲハチョウ、せっかくなので観察してみよう!と思って持ち帰っても何も食べないことがあります。
いったいそれはなぜなのでしょうか?
という事で今回は、アゲハチョウが何も食べてくれない時の原因をまとめました!
幼虫の餌
アゲハチョウの幼虫は、自分が産まれた時と同じ種類の葉っぱ、またはそれと同じ葉っぱしか食べることが出来ません。
たとえばミカンの木やグレープフルーツの木など、柑橘類の葉っぱで生まれた幼虫にクスノキやパセリなどを与えても食べることが出来ないのです。
なので、自宅に持ち帰って羽化するまで見守ろう!という場合は同じ葉っぱを入手できるかどうかを先に考えなくてはなりません。
また、アゲハチョウの幼虫は脱皮を繰り返すにつれて食べる量がかなり増えていきます。
特に2匹、3匹と飼育する場合はあっという間になくなってしまいますので、かなりの量が必要です。
ここに違う葉っぱを入れても食べてくれないので注意しましょう。
また、ミカンの木で生まれたから柑橘類なら何でもいいかな、とレモンの葉っぱを入れても食べないことがあります。
その場合はミカンの葉っぱを入手するしかありませんので気を付けましょう。
脱皮前は食べない
アゲハチョウの幼虫は、孵化してから5回ほど脱皮を繰り返します。
脱皮の前になると餌を食べるのをやめて休憩するのです。
なので、1日何も食べなかったからといって焦る必要はありません。
脱皮をするのかな?と様子を見てあげましょう。
あまりツンツンしたり構ってしまうと、弱ってそのまま命を落としてしまう可能性がありますのでそっとしておいてあげましょう。
蛹になる前も食べない
脱皮を5回繰り返したからあとは安心だ!と思っていても、また食べなくなって動かなくなる幼虫。
これは、蛹になる前の休息であることが考えられます。
アゲハチョウの幼虫は蛹になったら、中でいったんドロドロに溶けて蝶の形に生まれ変わります。
そのため、体内の余分なものは一度すべて出してしまう必要があるのです。
なので、食べなくなって排泄物を大量に出したら蛹になるサインだと思ってそっとしておいてあげましょう。
まとめ
今回は幼虫が餌を食べない理由についてまとめました。
脱皮前、蛹になる前は餌を食べず、動かなくなることがあります。
しかし、2~3日食べない場合は病気にかかっている可能性もありますので、よく観察してあげるようにしましょう。