アゲハチョウの幼虫は脱皮を繰り返し、第5齢虫になると前蛹になり蛹となって羽化します。
それでは幼虫から順にみて行きましょう。
アゲハチョウの幼虫からの脱皮・前蛹とは?
卵から第3齢虫になるまでに2~3週間かかります。
前蛹状態を含んで2~3週間だそうです。
なぜ脱皮するのか?
幼虫には骨が無い為、体の外側の硬い皮によって体が支えられています。
しかし、この皮は伸びる事が出来無い構造になっています。
その為、幼虫は体がある程度成長してくると内側に皮をつくり、古い外側の皮を脱ぎ捨ててしまう、所謂、脱皮をおこなうのです。
脱皮したばかりの体は柔らかくなっています。
この時に幼虫は大きくなります。
この柔らかい皮はやがて固くなります。
成長のチャンスはこの皮が柔らかい時だけです。
解り易い説明によると風船を中から膨らませた感じで大きくなるようです。
この時の体の色は白ですが、段々本来の色になります。
カブトムシも羽化したばかりの時は白いですね。
孵化した後の殻や脱皮した後の皮は、タンパク質などの栄養分が沢山あります。
後で栄養素として体内に取り入れる為と、本能で自分の存在を敵に知らせないために食べるのだそうです。
鳥の中にはアゲハチョウの幼虫が大好物のものがいるのですね。
幼虫は沢山の葉を食べ大きくなります。
幼虫が脱皮するときと羽化するとき、また、成虫になってからの活動の体力と栄養はこの時に蓄えておかなければなりません。
幼虫の間は沢山の葉を用意してあげて下さい。
最初から最後の脱皮まで5回脱皮は行われます。
脱皮のつど大きくなり最後の脱皮は、所謂羽化です。
美しい模様のアゲハチョウの成虫が大空へ飛び立って行きます。
まとめ
以上のようにアゲハチョウの幼虫の脱皮並びに前蛹についてまとめてみました。
最近見なくなったような気がするアゲハチョウは、実は春から秋口にかけて活動が活発になります。
アゲハチョウが活動出来る環境が少なくなっているのでしょうか?
脱皮にも体力がいるので体力の無い個体は、残念ながら成虫には成れずに命を落とします。
それを見た時はがっかりして悲しいのですが、これも自然の摂理と気を取り直して、他の個体を育ててみると良いですね。
アゲハチョウの成虫の活動期間はほんの2週間ほどです。
飼う場合は大切に飼って下さいね。