アゲハ蝶は、冬以外の季節に見ることが出来ます。
短い儚い命と言われているのに3シーズンで見ることが出来るのは、春型のアゲハ蝶と夏型のアゲハ蝶がいるからなのです。
ということで、今回は春型と夏型のアゲハ蝶についてまとめました!
春型と夏型がいる理由
アゲハ蝶は季節型の昆虫で、羽化する時期によって変化が現れます。
この変化というのは大きさや色のことです。
春から夏にかけては幼虫が食べる葉っぱが新芽で柔らかく、たくさん食べることが出来ます。
秋に産卵された幼虫は、新芽がそこまで成長しない為、食べる葉が少なくなります。
アゲハ蝶は一年のうちに何度も世代交代を繰り返します。
産卵から5日ほどで孵化し幼虫となり、その幼虫は5回の脱皮を繰り返しながら、およそ1ヶ月で蛹になり、蛹となった幼虫は2週間ほどで羽化します。
合計約2ヶ月ほどで成虫になったアゲハ蝶のメスは、すぐに交尾をして産卵に至ります。
アゲハ蝶が羽化してからの寿命はわずか2週間から、長くても1ヶ月ほどです。
なので、多いものでは1年に3回も4回も世代交代をするのです。
ただし、秋に生まれた幼虫は蛹になって冬を越すので5ヶ月もの間蛹の姿で越冬します。
春型アゲハ蝶
蛹で越冬したアゲハ蝶は、春を待って羽化します。
これが春型のアゲハ蝶です。
幼虫の間、春や夏よりも食べるものがなかったアゲハ蝶はやや小型で、明るい色をしています。
主に3月、4月、5月頃に見られるのはほとんどが春型のアゲハ蝶です。
飛ぶときにそこまでスピードが出ず、ゆったりと飛ぶのが特徴です。
夏型アゲハ蝶
夏は新芽がたくさん出てくるので、幼虫は柔らかい葉をたくさん食べることが出来ます。
6月、7月、8月、9月あたりに見られる蝶は夏型のアゲハ蝶で、大きくて色が黒っぽく、濃くなるという傾向にあります。
また、飛び方も力強く素早いのが特徴です。
まとめ
今回は春型と夏型のアゲハ蝶についてまとめました!
春型のアゲハ蝶は秋に幼虫になって蛹のまま越冬したもの、夏のアゲハ蝶は春や夏の新芽をたくさん食べて育ったもののことをいいます。
大きさや色が違い、上手くいけば五月後半頃どちらのアゲハ蝶も見ることが出来ます。