昼間、ひらひらと優雅に飛び回っているアゲハチョウですが、夜にその姿を見たことがある人は少ないのではないでしょうか?
では一体、夜の間、アゲハ蝶はどこにいるのでしょうか?
夜のアゲハ蝶
アゲハ蝶は花を見つける時、紫外線からオレンジ色まで光を認識します。
しかし夜は紫外線が急激に少なくなるので、餌となる蜜を探すことをやめるのです。
飛び回って外敵に狙われるよりも、大人しく朝を待って蜜を探そう、というわけです。
ちなみに、パートナーを探すのも昼間の紫外線を頼りに探しています。
また、夜は花のつぼみも閉じているものが多いのでますます探しにくいのです。
これだけでも、アゲハ蝶が夜に飛ぶメリットがないことが分かりますね。
夜はどこにいる?
アゲハ蝶は夜になると葉っぱの裏にとまり、羽を閉じた状態で眠ります。
これは外敵から身を隠しているのですが、実際には隠れ切れておらず、寝ている間に狙われてしまうこともあります。
羽を閉じた状態のアゲハ蝶のそばに寄ったり写真を撮ったりしてもビクともせず、起きずにじっとしているので襲われても仕方がないのかもしれませんね。
しかし、この状態のアゲハチョウは寝ているのではなく、動くとそのまま襲われてしまうからじっとしているのではないか、という声も上がっています。
どちらにしてもアゲハ蝶に危険がたくさんあることは間違いないですね。
雨の日はどこにいる?
アゲハ蝶は雨の日には外に出ず身を隠していることの方が多いです。
蝶のはねには鱗粉という、魚で言う鱗のようなものがついていますので、多少の雨ならはじくことが出来ます。
ずっと雨にあたり続けると羽についている鱗粉はやがてすべて落ちてしまい、透明の羽になってしまいます。
こうなると重たくなり、乾くまでは飛ぶことが出来ないので、敵にあっという間に襲われてしまいます。
そうならないためにも、雨が降ってきたら葉の裏や軒下など、雨があまり当たらないところに移動するのです。
まとめ
今回はアゲハ蝶は夜どこにいるのか?についてまとめました!
夜は外敵に見つかりやすく、花やパートナーを探すのに必要な紫外線が急激に弱まるため、葉の裏や軒下などにとまって朝を待つことが分かりました。