春から秋の終わりごろまで、半年以上にわたって姿を見ることができるのがアゲハチョウですよね。
そんなアゲハチョウの中には、越冬する個体もいますし、すぐに羽化する個体もいます。
では、どのタイミングで越冬するのか羽化するのかを決めているのか知っていますか?
この話を聞くと、アゲハチョウって賢いのかもしれないと思うかもしれませんよ。
アゲハチョウが越冬するのか羽化するのか
アゲハチョウが越冬するのか、この夏には羽化するのかをどうやって判断しているのでしょうか?
もちろん、それには自然の中に理由があるのですが、好きで越冬を選んだりしていたらと考えるとアゲハチョウも人格の様な心を持っていると想像したくなってしまいますね。
どうやって決めている?
多くの場合、卵から孵化して幼虫となり、餌をたべて大きくなります。
このような時間はすべての個体が同じように過ごしているものと考えます。
しかし、アゲハチョウは子孫を残すという本能からなのか、春に卵から孵化するものもいれば、夏に生まれて秋ごろに孵化する個体もいます。
そして、生まれるのが秋になってしまった時には、越冬することを決めるのです。
幼虫の姿のままでは餌を手にすることは出来ません。
アゲハチョウの幼虫は、新鮮な若葉の新芽を好んで食べます。
そのため、越冬するには餌を必要としないさなぎの姿でいるのが最適なのだと知っているのかもしれません。
この時にさなぎになる幼虫は、日照時間が夏にさなぎになっている個体よりも短いのです。
その日照時間を計算して、越冬することを決めるのです。
生まれてきたときには、いつ蝶の姿になるのか決めていないようなのですが、大きく成長していく過程で越冬することを決めるのでしょう。
その証拠かもしれませんが、越冬するさなぎは茶色になるのです。
しかし、中には秋から冬にかけて天候が良かったりすると越冬せずに羽化する個体も存在します。
このようなアゲハチョウは、越冬を決めていたことを変えてしまうような環境でさなぎになり、十分な日光を浴びてしまったのかもしれませんね。
まとめ
子孫を残すことを考えているのか、アゲハチョウの生態は人から見ても不思議なことがまだまだありそうですね。