アゲハチョウの蛹が10月から11月ごろに蛹になったら、そこから越冬していくわけですが、5月になっても羽化しない個体もいるようです。
いったい越冬中の蛹はどのぐらいの時期に羽化するんでしょうか。
アゲハチョウの蛹が羽化に近づくと光に透けて体見えてくる
アゲハチョウの蛹がどのぐらいに羽化するかは、温度や時期ではなくて、日照時間によって決まるようです。
越冬中の蛹はどのぐらいの時期に羽化するの?
アゲハチョウの越冬蛹の羽化が決まるのは、時期や気温などではなくて、日照時間によって決まるようです。
晴れ間の日の日照時間が長くなってくると、羽化するスイッチに切り変わるようです。
興味深いことに、このスイッチは、餌となる花の開花時期と食草の発芽時期と重なってちゃんとリンクされているそうです。
もちろん、個体によって羽化する時期は違います。
野生のアゲハチョウの蛹なら、早ければ3月中旬頃に羽化する個体もいます。
また、日本でも南のほうが低緯度になるので、西日本などの比較的暖かくて晴れている日が続くような地域なら、個体の中には3月末に羽化するものもいます。
これが北海道などや東日本になると5月に入ってから羽化を迎えることになるわけです。
なので、住んでいる地域によって差がでます。
アゲハチョウの蛹が羽化する兆候
アゲハチョウの蛹が羽化する兆候は、複眼の部分を見ると早い時期から羽化する兆候がわかってきます。
緑色の蛹ならば、蛹を光に透かして見てみると羽化の時期がだいたいわかります。
透かしたときに頭の部分に黒い複眼部分が透けて見えているならば、あと数日から7日前後ほどで羽化するのが通常で、もっとも確実なのが、羽化前日です。
羽化の前日になると、黒い複眼だけではなく、翅や胴体などの模様なども透けて見えるようになってきます。
ただ、越冬蛹には褐色系の蛹も多いので、褐色型の蛹だとその兆候がわかりづらいところがあります。
あとは、黒ずんでいるかいないかなどで気づくしかありません。
羽化前日になれば蛹が黒ずんでくるからです。
まとめ
アゲハチョウの蛹が越冬しても、みんながそろって同じ時期に羽化するわけではないんですね。
個体によっては遅く羽化する個体もいるようです。