アゲハチョウの蛹の色などは、茶褐色系のものもいれば、薄い茶色や薄い緑などさまざまです。
この色の違いがなぜ起こるかはまだはっきりとはわかっていないようです。
ただ、さなぎが黒い色になってくると羽化が近いことがわかるようです。
蛹も羽化直前になると黒ずんで成虫の体の模様も見えてくる
アゲハチョウの蛹の色は、どの種類のアゲハチョウでもどんな色になるかは蛹になった時点ですでに色が決まっているようですが、蛹が固まれば固まるほど少し色が濃くなることもあるそうです。そして、羽化が近づくと黒に変わりうっすら成虫の体の色が見えてきます。
さなぎの色が茶色から変化するのはなぜ?
さなぎの色はさなぎになったときにすでに決まっているので、蛹の色が茶色から黄色に変化したり、茶色から緑になったりするようなことはないようです。
さなぎは、固くなってくるとさなぎになったばかりの時期とは違って、少し濃い色になってくることもありますが、もし、さなぎが茶色から黄色に変わったりしたら、寄生虫などや成長がうまくいかずに息絶えてしまった可能性があるようです。
もともとアゲハチョウのさなぎの色は、茶色や茶褐色や、薄い緑や黄緑、オレンジ色のような色のさなぎになるものもいます。このさなぎの色については、敵から身を守るための保護色ともいわれていて、さなぎの場所の葉っぱが枯れていたりするとの色に似るなどいろんな説があるようですが、周囲の色が変わったとしてもさなぎの色が変わることはないともいわれていて、はっきりしたことはわかっていないようです。最初にさなぎになったときの色と違った場合は、寄生虫などの可能性がかなり高いようです。
さなぎの色が黒に変わるのは?
さなぎの色が、最初の頃と比べて少しずつ濃くなっていき、黒い色になったらそろそろ羽化が近いことを示しています。
通常、アゲハチョウはさなぎから約10日から14日ほどで羽化します。黒い色に変わってくると、そこからアゲハチョウの成虫の体が透けて見えるようになり体の模様も見えるようになります。
蛹が黒くなるのは、アゲハチョウの体が透けて見えるため黒くなります。
まとめ
さなぎが黒くなってきたら羽化の準備ができてきた証拠になります。
ただ、アゲハチョウが越冬をする場合なら、蛹の状態で数か月過ごすことになります。