赤ちゃんの頃から育てていると懐いてくれる犬や猫などの生き物ですが、アゲハ蝶などの昆虫は人になつくことはあるのでしょうか?
ということで、今回はアゲハ蝶が人になつくのかどうかまとめました!
アゲハ蝶が人にとまる理由
アゲハ蝶は嗅覚と紫外線による視覚で花の蜜をとらえて吸っています。
しかし、人間が花の蜜を塗ろうが赤や紫色の服を着ようが、アゲハ蝶はちょっと様子を見に来るだけで去っていってしまいます。
ごく稀に人間に手の上や服にとまって離れないのを見たことはないでしょうか?
これは一見懐いているように見えるのですが、羽化したばかりのアゲハ蝶は羽をしっかり広げられるようになるまでしばらくは飛び立つことが出来ず、一番外敵に襲われやすい状態なのです。
なので、羽化してすぐに手の上に乗せたり肩の上に乗せたりするとまるで懐いているように見えるのです。
飛べないアゲハ蝶
自宅でアゲハ蝶の卵や幼虫を持ち帰って育て、羽化させたときに飛ばないことがあります。
基本的に、母親のアゲハ蝶がしっかり幼虫が食べることのできる葉に産み付けますが、その枝や葉を切り取って持ち帰ると人間が食草を与えなければいけなくなります。
この食草がとっても重要で、たとえばせり科の植物を食べるキアゲハにスーパーで購入したパセリなどを与えるとほとんどがもがいて苦しみ、命を落としてしまうのです。
その中で運よく羽化できたと思っても農薬の毒が体内に残り、飛べなくなることもあります。
さらに、寄生虫などが原因で羽がうまく機能せず飛べないこともあるのです。
飛べない蝶を家の中で放してあげると、ふわっと足の上に乗ってきたり、近寄っても逃げない(逃げることが出来ない)ので、懐いてくれていると錯覚することは出来ます。
羽化した蝶は、ずっと見ていた分ものすごく可愛い存在になります。
しかし、アゲハ蝶は羽化してから2週間ほどしか生きることが出来ません。
もし何不自由なく羽化できたのであれば室内に閉じ込めて置かず、外に放してあげるようにしましょう。
まとめ
今回は、アゲハ蝶はなつくのかどうかについてまとめました!
残念ながらアゲハ蝶が人になつくことはありません。
しかし、タイミングを見て懐いてくれているように写真を撮ったりすることは出来ますので試してみてくださいね!