アゲハ蝶と一口に言えどたくさん種類がいますが、その中でも漆黒のなんとも神秘的な色をしているのがクロアゲハですよね!
そこで今回はクロアゲハに注目して、産卵や孵化のことをまとめました!
クロアゲハの産卵
クロアゲハは、ミカンの木やレモンの木、グレープフルーツの木、ユズの木など柑橘類の葉っぱを見つけて産卵します。
これは、幼虫が孵化したときこの葉っぱしか食べられないので、母親のクロアゲハは脚先を使って幼虫が食べられる葉っぱなのかを確認しているのです。
ほとんどのアゲハ蝶は陽の光が当たるところに卵を産み付けますが、クロアゲハは直射日光のあたりにくい、薄暗い場所を選んで産卵する傾向があります。
ちょうど良い場所を見つけたら葉の表面に捕まり、腹部を曲げてチョコンと卵を1粒産み付けます。
クロアゲハの卵
クロアゲハは一度の産卵で50個~200個の卵を産みます。
全部同じ場所に産んでしまうと孵化したときに食べ物がなくなったり、敵に見つかりやすくなるため少しずつ離れた場所に産卵をしています。
また、枝に産卵することも多いのがクロアゲハの特徴です。
クロアゲハの卵は最初は黄色っぽい色をしていますが、どんどん茶色や黒のまだら模様が出来てきます。
これは、中で幼虫になっている証拠です。
クロアゲハの孵化
クロアゲハの幼虫は産卵からおよそ5日~1週間で孵化します。
孵化したクロアゲハの幼虫は黒や茶褐色をしており、5回脱皮を繰り返し、その中で見た目がどんどん変わっていくのです。
幼虫は孵化してすぐに自分が入っていた卵の殻を食べます。
この殻は栄養が豊富で、まず生きていくための栄養を蓄えていると言われています。
殻を食べ終えたら一息ついて葉っぱを食べ始めていくのですが、最初は食べる量も少ないですが蛹になる前はものすごいスピードでむしゃむしゃと食べていくので葉が足りなくなることもあるのです。
まとめ
今回はクロアゲハの産卵と孵化についてまとめました!
クロアゲハは柑橘類の葉っぱに卵を産み、5日ほどで孵化します。
直射日光の当たらない場所に産み付けられている卵はクロアゲハのものであることが多いです。
孵化したクロアゲハは自分が入っていた卵の殻を食べます。